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第12回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

ライフケアサポートONE合同会社、更新担当の中西です。

 

リード
身体介護は最も事故リスクが高く、最も信頼関係が試される場面。安全・尊厳・効率の三本柱で、明日から実践できる具体策をまとめます。

 

1. 共通の原則
• 予告と同意:「今から上半身を拭きますね」→安心と主体性。
• 重心と支点:利用者の重心、ヘルパーの足幅、ベッドの高さ調整。
• “痛み・寒さ・恥ずかしさ”の最小化:短時間・保温・目隠し・選べる衣類。
• 観察:皮膚・むくみ・表情・息切れ・ROM・水分摂取量。

 

2. 入浴介助(清拭含む)の要点
• 準備8割:タオル、石けん、保温具、着替え、緊急呼出、マット、滑り止め。
• 導線づくり:椅子→手すり→浴槽へ“3点移動”を分解して確認。
• 声かけの順序:姿勢→動作→感覚(「足元温かいですか?」)。
• ヒヤリ防止:湯温 40℃以下目安、洗い残し・滑り・立ちくらみ対策。
• 清拭のコツ:顔→上肢→胸腹→背中→下肢→陰部の順でタオル交換。

 

3. 排泄介助(トイレ・ポータブル・おむつ)
• プライバシー:カーテン・ドア・声かけ。
• 姿勢:足底接地・前傾・腹圧。手すり位置と高さ。
• 便秘と下痢の兆候:食事量・水分・薬・運動・記録の見直し。
• おむつは“最後の手段”:トイレ動作を小分け練習、ポータブルの高さ調整。

 

4. 更衣介助
• 患側→健側(脱ぐときは患側から、着るときは患側を先に)。
• 衣類選び:前開き、面ファスナー、タグのチクチク対策。
• 冬場の工夫:部屋を先に温める、衣類をタオルウォーマーに。

 

5. ミニケース:入浴拒否のBさん
「疲れるから嫌」と週2入浴を拒否。理由の翻訳を行うと「寒い」「滑る」が本音。→ 脱衣所を先に暖め、滑り止めマットを追加、足湯+清拭から再開。2週後に部分浴、1か月で全身浴に戻る。

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 介助の前に、目的・手順・予告を伝えたか?
☐ 導線の滑り止めと手すり位置を確認したか?
☐ 湯温・室温・保温をコントロールできたか?
☐ 皮膚・むくみ・痛み・疲労感を記録したか?

 

7. まとめ
身体介護の質は、準備と観察と言葉で決まる。安全と尊厳が両立すると、拒否は減り、自己効力感が戻ります。

 

 

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