ブログ|ライフケアサポートONE合同会社

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第13回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

ライフケアサポートONE合同会社、更新担当の中西です。

 

リード
認知症のある方の“困った行動”の多くは、本人が感じる 不安・混乱・不快(痛み、寒さ、空腹、羞恥) のサインです。私たちがやるべきは止めることではなく、理由を見つけて環境と関わりを整えること。本稿では、明日から使える観察と声かけ、住環境の小改良、家族支援まで実践的にまとめます。🧭

 

1|基本姿勢:ラベリングをやめ、仮説を立てる
• 事実→仮説→検証のサイクルを回す(例:「夕方に玄関をうろつく」→“疲労”や“低血糖”の可能性→間食と休息で検証)。
• 尊厳の保持:できることは任せ、選択肢を示す。「お茶にします?それとも白湯?」「今は休みます?トイレだけ行っておきます?」😊
• “否定しない”が最短ルート:「違います」より「そうなんですね。心配でしたね」→安心の土台づくり。

 

2|観察のコツ:5W1H+身体感覚マップ
• When/どの時間帯(夕暮れ症候群、午前中の不調)。
• Where/どの場所(玄関・台所・寝室)。
• Who/誰の前で(家族の帰宅時、ヘルパー交代時)。
• What/何の前後(食事・服薬・排泄・入浴)。
• How/どんな様子(表情、歩行速度、手の冷え、呼吸)。
• 身体感覚:寒さ・痛み・かゆみ・口渇・便意・尿意・眩しさ。📝 → “観察→仮説メモ”を3行で:①状況 ②仮説 ③次の一手。

 

3|関わり方:3つのS(Short/Slow/Show)
• Short:短く → 5〜7語で要点。「今から靴下をはきます」
• Slow:ゆっくり → 動作と声のスピードを合わせる。相手の呼吸に同調。
• Show:見せる → 写真・実物・指さし・身振り。言葉より視覚。👀 + Names:名前で呼ぶ/敬称をつける→安心感が上がる。

 

4|環境調整のミニマムセット
• 道具の定位置化:眼鏡・リモコン・ゴミ箱・ティッシュの“いつもゾーン”。
• コントラスト:トイレのフタは白、便座は色付きで見やすく。
• サイン:写真+大きな文字(例:冷蔵庫に「水・お茶はココ」と写真)。
• 照明:夕方はオレンジ寄りで眩しさを減らし、夜間は足元灯。💡
• 音:テレビの音量・ニュースの刺激を調整。音の情報過多は不穏を誘発。

 

5|家族支援:感情と役割の再設計
• 悲嘆の揺れ(否認→怒り→取引→抑うつ→受容)を知るだけで、家族は楽になる。
• 役割の言い換え:「監視」ではなく「安心の見守り」。
• 期待値の調整:昨日できたことが今日できない波を前提に、“できたらラッキー”運用へ。💬

 

6|ミニケース①:帰宅願望への対応
夕方になると「家に帰る」と玄関へ。仮説:薄暗さ+空腹+日課の欠如。→ 介入:16:00に照明を早めに点灯、甘いおやつと白湯、“お迎え準備”という役割(上着を畳む、靴を整える)をお願い。30分で落ち着き、居室での会話が再開。🌇🍘

 

7|ミニケース②:物盗られ妄想の背景
「財布を盗まれた!」と怒り。仮説:財布の定位置が揺れ、金銭不安が増幅。→ 介入:透明箱に“財布の定位置”を写真で表示し、小額財布と管理ノートを導入。ヘルパーはレシート貼付を徹底。2週間で訴えは週1回まで減少。💳📒

 

8|今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 3行の観察・仮説・次の一手を書いたか。
☐ 3つのS(Short/Slow/Show)で関わったか。
☐ 定位置・サイン・照明を整えたか。
☐ 家族の感情に名前をつけ、役割を言い換えたか。

 

9|ミニワーク(5分)
• 観察カードを作る:「時間・場所・前後・様子」を1訪問につき1枚。
• やさしい約束を1つ決める:「否定しない」「一緒にやる」など。🗂️

 

10|まとめ
認知症ケアは“正解を言い当てる競技”ではなく、仮説→試行→学習のチーム作業。根っこにある不安をほどき、安心と役割を取り戻すことが最良の薬になります。🌸

 

 

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第12回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

ライフケアサポートONE合同会社、更新担当の中西です。

 

リード
身体介護は最も事故リスクが高く、最も信頼関係が試される場面。安全・尊厳・効率の三本柱で、明日から実践できる具体策をまとめます。

 

1. 共通の原則
• 予告と同意:「今から上半身を拭きますね」→安心と主体性。
• 重心と支点:利用者の重心、ヘルパーの足幅、ベッドの高さ調整。
• “痛み・寒さ・恥ずかしさ”の最小化:短時間・保温・目隠し・選べる衣類。
• 観察:皮膚・むくみ・表情・息切れ・ROM・水分摂取量。

 

2. 入浴介助(清拭含む)の要点
• 準備8割:タオル、石けん、保温具、着替え、緊急呼出、マット、滑り止め。
• 導線づくり:椅子→手すり→浴槽へ“3点移動”を分解して確認。
• 声かけの順序:姿勢→動作→感覚(「足元温かいですか?」)。
• ヒヤリ防止:湯温 40℃以下目安、洗い残し・滑り・立ちくらみ対策。
• 清拭のコツ:顔→上肢→胸腹→背中→下肢→陰部の順でタオル交換。

 

3. 排泄介助(トイレ・ポータブル・おむつ)
• プライバシー:カーテン・ドア・声かけ。
• 姿勢:足底接地・前傾・腹圧。手すり位置と高さ。
• 便秘と下痢の兆候:食事量・水分・薬・運動・記録の見直し。
• おむつは“最後の手段”:トイレ動作を小分け練習、ポータブルの高さ調整。

 

4. 更衣介助
• 患側→健側(脱ぐときは患側から、着るときは患側を先に)。
• 衣類選び:前開き、面ファスナー、タグのチクチク対策。
• 冬場の工夫:部屋を先に温める、衣類をタオルウォーマーに。

 

5. ミニケース:入浴拒否のBさん
「疲れるから嫌」と週2入浴を拒否。理由の翻訳を行うと「寒い」「滑る」が本音。→ 脱衣所を先に暖め、滑り止めマットを追加、足湯+清拭から再開。2週後に部分浴、1か月で全身浴に戻る。

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 介助の前に、目的・手順・予告を伝えたか?
☐ 導線の滑り止めと手すり位置を確認したか?
☐ 湯温・室温・保温をコントロールできたか?
☐ 皮膚・むくみ・痛み・疲労感を記録したか?

 

7. まとめ
身体介護の質は、準備と観察と言葉で決まる。安全と尊厳が両立すると、拒否は減り、自己効力感が戻ります。

 

 

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第11回訪問介護雑学講座

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ライフケアサポートONE合同会社、更新担当の中西です。

 

リード
「できないことを代わりにやる」――それも訪問介護の大切な役割。でも、目指すゴールは“その人らしい暮らしの継続”。今日の支援が、明日の“できる”を減らしていないか? 自立支援・重度化防止の視点で、訪問介護の骨格を整理します。🧭

 

1. 訪問介護のミッションは「生活機能の維持・向上」
• 自立支援:可能な部分は本人が行い、私たちは“やりやすくする条件づくり”をする。
• 重度化防止:転倒・低栄養・口腔不衛生・不活動を放置しない。
• 尊厳の保持:早い・正しいより「いっしょに」「選べる」を優先。🤝

 

2. サービスの全体像(アセスメント→計画→提供→評価)
1. 情報収集(既往歴・生活歴・価値観・役割)。
2. 目標設定(“掃除ができる”ではなく“来客を笑顔で迎えたい”など生活目標)。
3. 手段選択(身体介護/生活援助/福祉用具/連携)。
4. 実施と観察(バイタル・表情・食事量・歩行速度)。
5. 記録と共有(SOAP・翌訪問者への引き継ぎ)。📝

 

3. 現場で起こりがちな“善意の落とし穴”
• 何でも代行 → 廃用と自己効力感の低下。
• 時短優先 → 本人のペース無視で不安・拒否。
• 家族の期待に合わせすぎ → 本人の意思が埋没。
• 記録の省略 → 継続性が崩れ事故リスク。

 

4. 自立支援を進める「5つの工夫」
• 声かけを変える:「手伝いますね」→「一緒にやりましょう」😊
• 環境の小改良:手すり、滑り止めマット、物の定位置化。
• 段取りの見える化:チェックリスト、タイマー、写真手順。
• 小さな成功体験:達成記録カードで“続ける理由”を育てる。
• 関係の質:名前で呼ぶ、選択肢を示す、感謝を伝える。🌸

 

5. ミニケース:掃除拒否の独居Aさん
Aさんは「掃除は自分でできる」と援助を拒否。観察すると物の置き場がバラバラで、掃除が“始めにくい”状態。→ 作業の最初の1分を一緒に実施(ゴミ袋・道具の定位置化、2畳だけ掃く)。3週で「来客前だけ一緒に」が「週1自力」に変化。👏

 

6. 今日から使えるチェックリスト ✅
☐ 自立支援の声かけに置き換えたか?
☐ 本人の“やりたい”が計画に反映されているか?
☐ 観察項目(食事量・歩行・口腔・気分)を記録したか?
☐ 次回訪問者へのメモを残したか?

 

7. まとめ
訪問介護は「家事代行」でも「医療」でもない。その人の生活に寄り添い、できるを増やす支援。今日の1歩が、明日の自信と安全をつくります。🌈

 

 

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第10回訪問介護雑学講座

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さて今回は

~“その人らしさ”を支える~

訪問介護は、家事代行でも医療でもありません。生活と心を整える“チームケア”です。ここでは、1日の実際の流れと、今日からできる自立支援の小ワザ、ご家族の介護疲れ予防まで、現場目線でお届けします。


1|ある1日の流れ(例)

08:30 見守り・整容
挨拶→バイタル確認→洗面・更衣→ゴミ出し・換気。
10:30 調理・服薬支援
昼食の下ごしらえ、嚥下に合わせた食形態、服薬の声かけ。
14:00 入浴介助
湯張り→温度確認→見守り中心で“ご自分でできる”動作を優先
17:00 夕方の整え
洗濯物たたみ・片付け、連絡ノートで体調・食事量・排便を共有。

ポイント:「手を出しすぎない支援」が自立を守ります。できる動作は見守り→部分介助の順で。


2|自立支援の“小さな工夫”7選

  1. 声かけは具体的に:「右手で手すりを持ちましょう」

  2. 歩幅印シールで歩行リズム安定

  3. 服薬タイマーチェック表で飲み忘れゼロ ⏱️

  4. コップ一杯の水を“習慣化”→便秘・脱水予防

  5. 段差見える化:黄色テープで端部をコントラスト化

  6. 口腔ジェル&保湿で口腔ケアを痛みなく継続

  7. 好きな音楽を食前に少し流す→食欲と気分UP


3|認知症の方への関わり方

  • 否定しない・急がせない:「一緒に確認しましょうね」

  • 見当識サポート:カレンダー・時計・予定表を大きく掲示

  • 探し物対策:定位置写真を貼る、透明ケースで見える収納

  • 夕方の不安には照明を早めに点灯+温かい飲み物で安心感を☕️


4|安全&感染対策の基本

  • 手指衛生、手袋・マスクの適切使用、清拭消毒の順番を固定

  • 入浴前後・排泄後は環境整備→手洗い→記録でルーティン化

  • ノロ・インフル疑いは受診案内とガウン等の追加対策を


5|家族の“介護疲れ”をためない工夫

  • 家族役割の見直し:無理な部分は保険外(自費)サービスで補完

  • 相談の窓口:ケアマネ・地域包括・レスパイト(ショートステイ)

  • 3つの合言葉:「完璧を目指さない」「助けを早めに求める」「眠れる仕組みを優先」


6|連絡ノート

  • 体調:体温/血圧/食事量/睡眠

  • 生活:排泄回数/入浴の可否/服薬状況

  • できたこと:歩行◯m・段差昇降・家事参加

  • 気分:表情・会話内容・不安の有無

  • 連絡事項:物品補充・通院予定・ご家族へのお願い


7|よくあるQ&A

Q. 入浴は毎回できますか?
A. 体調・季節・住環境で調整します。清拭部分浴も選べます。

Q. 夜間は対応できますか?
A. 事前契約と人員体制により夜間・早朝もご相談可能(別加算/自費の併用あり)。

Q. 医療的ケアは?
A. たん吸引・経管栄養等は訪問看護の領域です。連携体制を整えて支援します。


8|“私たちの約束”

  • 尊厳を守る言葉がけ

  • 記録の透明性と迅速な報告

  • 安全とプライバシー最優先

  • 学び続けるチーム(研修・ケース会議・外部連携)


まとめ&お声がけ

訪問介護は、「その人らしさ」を家で続けるための伴走です。体調・暮らし・想いに寄り添い、できる力を最大化する支援をお約束します。見学・無料相談は随時受付中。LINE・お電話・メールからどうぞ✉️

 

 

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第9回訪問介護雑学講座

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さて今回は

~申請から初回訪問~

「在宅で暮らし続けたい」「家族の負担を減らしたい」――そんな想いを訪問介護が支えます。本記事では、介護保険の申請〜ケアプラン作成〜初回訪問までの流れと、失敗しない事業所選びのコツをまとめました。初めての方でも迷わない、保存版ガイドです。✨


1|訪問介護でできること・できないこと

できること(例)

  • 身体介護:入浴・清拭・排泄・更衣・体位変換・口腔ケア・服薬支援

  • 生活援助:掃除・洗濯・調理・買い物同行・ゴミ出し

  • 見守り・自立支援:転倒予防の声かけ、動作の“できる力”を引き出すサポート

できないこと(例)

  • 同居家族の分の家事、庭木の剪定・大掃除・来客の接待など日常生活の範囲を超える行為は対象外です。
    ※詳細は要件や地域ルールで異なります。個別にご相談ください。


2|利用開始までの“7ステップ”

  1. 相談:地域包括支援センター/役所/ケアマネへ連絡

  2. 申請:介護保険の要介護(要支援)認定を申請

  3. 認定調査・主治医意見書:心身の状態を評価

  4. 認定結果:要支援1〜2 / 要介護1〜5 の区分が決定(原則30日以内)

  5. ケアマネ選定:担当ケアマネとケアプラン作成

  6. 事業所契約:訪問日時・内容・緊急連絡先・情報共有方法を取り決め

  7. 初回訪問:アセスメント→試行→本格スタート

コツ:**「困りごとの優先順位」**を3つに絞ると、プランが具体化して負担が下がります。


3|費用の基本

  • 介護保険の自己負担は1〜2割(一定所得で3割)

  • 時間帯・内容・加算の有無で変動。月額の目安は事前にお見積りします。

  • 介護保険外(自費)サービスを併用して、掃除・通院同行などを柔軟に追加可能。


4|事業所選びのチェックリスト ✅

  • 連絡の早さ・説明のわかりやすさ

  • 同性介助や担当固定の可否(希望を伝えましょう)

  • 急変時・災害時の対応手順と連絡体制

  • 口腔ケア・嚥下・認知症等の専門研修の有無

  • 連絡ノート/アプリでの記録共有(写真・体調メモ)


5|初回訪問で決めておくこと ️

  • 生活リズム(起床・食事・服薬・入浴の時間)⏰

  • してほしいこと/してほしくないことの線引き

  • 介助時の声かけの言葉・気をつけたい配慮点(痛み・羞恥・宗教的配慮など)

  • 家の危険箇所(段差・コード・ペットゲート)と鍵・緊急連絡先の確認


6|よくあるQ&A

Q. 同じヘルパーさんに来てもらえますか?
A. できる限り担当固定に努めますが、シフトや体調で交代の場合も。連絡ノートで品質を均一化します。

Q. 介護度が変わったら?
A. 状態に応じて再アセスメント→プラン見直し。必要なら認定更新をサポートします。

Q. 家族不在でも利用できる?
A. 事前取り決めと鍵の取り扱いルールがあれば可能です。️


7|安心のための“家の整え方”

  • 転倒予防:敷物の段差・電源コードを整理、手すり・滑り止め設置

  • 口腔&栄養:歯ブラシ・口腔ジェル・とろみ材の定位置化

  • 服薬:一包化・朝昼夕のボックス管理、飲み忘れメモ


まとめ&お声がけ

訪問介護は**“できる力”を守る支援**。私たちは安全・尊厳・自立支援を軸に、暮らしを一緒に設計します。まずは無料相談で、今週の困りごとから解決しましょう。

 

 

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第8回訪問介護雑学講座

 

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【シリーズ⑧】これからの訪問介護と、私たちの思い

~人とテクノロジーが共に支える、未来の介護へ~



このシリーズを通して、訪問介護の役割ややりがい、地域とのつながりについてお伝えしてきました。今回はこれからの訪問介護がどのように進化していくのか、そして私たちライフケアサポートONE合同会社が大切にしている想いについてお話しします。


■ テクノロジーとの融合で、介護の質を高める

 

近年、**ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)**を活用した介護支援が急速に広がっています。

  • 介護記録の電子化・自動化により、現場スタッフの負担軽減と情報共有のスピード向上が実現

  • 見守りセンサーや遠隔モニタリングによって、24時間体制の安全管理が可能に

  • 音声入力やタブレット端末を活用したリアルタイム記録で、記録とケアの“両立”がしやすく

これらの技術は、「より安全に」「より効率よく」介護を提供するための大切なパートナーとなっています。
私たちも、こうしたテクノロジーの力を積極的に取り入れ、“人が人を支える時間”にもっと集中できる環境づくりを進めていきます。


■ それでも、介護は“人のぬくもり”が基本

 

どんなにテクノロジーが進化しても、介護の本質は変わりません。
それは、「人が人に寄り添う」ということ。

  • 何気ない会話に、安心を感じてもらう

  • そっと手を差し伸べることで、信頼を築いていく

  • ご利用者様の表情や声のトーンから、小さな変化に気づく

これらはAIやセンサーには決して代替できない、“人だからこそ”できるケアです。
訪問介護は、たった1人のお宅を訪ねる小さな仕事に見えるかもしれません。
しかし、その一歩一歩が、ご利用者様の「生きる力」につながる。
私たちは、そんな“人の力”を信じています。


■ これからも、大切にしたい3つのこと

 

私たちがこれからも変わらず大切にしたいのは、以下の3つの想いです。

  1. 地域に根差した介護
    ご利用者様だけでなく、そのご家族や地域全体と寄り添い合い、共に歩む存在でありたい。

  2. 笑顔をつくる介護
    身体のケアだけでなく、心のケアも大切にし、「今日もあなたに会えてよかった」と思ってもらえる関係を目指します。

  3. 未来を見据えた介護
    技術革新や社会の変化に柔軟に対応しながら、持続可能で安心できる介護サービスを提供し続けます。


■ 最後に

 

訪問介護は、今後ますます重要な存在となっていくでしょう。
私たちは、これからも「介護=重たいもの」というイメージではなく、**“人生を明るく照らす存在”**としての訪問介護を目指していきます。

シリーズを通して訪問介護について少しでも興味や理解を深めていただけたら嬉しく思います。
そして、今後ご自身やご家族が介護を必要としたときに、安心して「相談できる存在」として、私たちライフケアサポートONE合同会社を思い出していただけたら幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


 

次回もお楽しみに!

 

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第7回訪問介護雑学講座

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【シリーズ⑦】地域とつながる訪問介護~私たちの使命~

~介護の枠を超えて、地域を支える存在へ~


私たちライフケアサポートONE合同会社では、ご利用者様の「日常の暮らし」を支えるだけでなく、地域社会全体と連携しながら安心と笑顔を届ける介護を目指しています。訪問介護員は、ただ家事や身体介助を行うだけの“作業者”ではありません。
実は地域を守る“目”であり、“つながりの担い手”でもあるのです。


■ 地域包括支援センターとの連携

 

訪問介護の現場では、地域包括支援センターとの密な連携が欠かせません。

  • 「最近物忘れが多くなってきたかも…」

  • 「同じ話を何度も繰り返すようになった」

  • 「以前より生活のリズムが乱れている」

こうした日々の小さな変化を、訪問介護員がいち早くキャッチし、包括支援センターへ報告・相談することで、認知症の早期発見虐待の未然防止につながるケースもあります。

ご本人の変化に最も近い立場にいるからこそ、医療や介護、行政など他の専門職と連携して地域全体を支える“橋渡し役”になるのが私たち訪問介護の使命のひとつです。


■ 孤独死を防ぐ役割も

 

ご利用者様の中には、身寄りが少なかったり、近所とのつながりが薄い方もいらっしゃいます。
そのような場合、**訪問介護の定期的な訪問そのものが「命を守る見守り」**になります。

  • 予定された時間に応答がない

  • 家の中の様子がいつもと違う

  • 急な体調不良を訴える

こういった異変にすぐに気付き、早期の対応ができるのは、日常的に信頼関係を築いている私たち訪問介護員だからこそ。
実際に、倒れていたご利用者様を早期発見して救急搬送に結びつけたという事例も少なくありません。

介護の枠を超え、「人の命と尊厳を守る役割」を担う大切な存在――それが訪問介護なのです。


■ 地域全体の支え合いを生む存在に

 

また、近年では訪問介護が地域住民やご家族との間に新たなコミュニティのつながりを生むケースも増えてきました。

  • 一人暮らしの高齢者の状況を近所の方にも共有しやすくなる

  • ご家族の介護負担を軽減し、笑顔の時間が増える

  • 地域の見守りネットワークが強化される

これらはすべて、訪問介護員の「日々の声かけ」や「変化への気付き」から生まれる連携の輪です。
地域全体で支え合い、孤立を防ぎながら、高齢者も介護者も“安心して暮らせる地域づくり”が、私たちの最終的な目標です。


■ 最後に

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
私たちライフケアサポートONE合同会社は、「暮らしを支える」「命を守る」「地域をつなぐ」存在として、これからも一人ひとりの人生に寄り添いながら、まごころのこもった支援を続けてまいります。

あなたやご家族が、安心して、そして笑顔で暮らせる毎日を送るために。
地域の一員として、私たちはこれからも共に歩んでいきます。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。

次回もお楽しみに!

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第6回訪問介護雑学講座

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【シリーズ⑥】「ありがとう」が原動力!

~訪問介護ヘルパーのやりがいって?~

訪問介護の仕事は、身体のケア、生活の支援、そして“心の寄り添い”まで、人と人との関係の中で成り立つサービスです。


一見、地味で体力がいる仕事。でも、その毎日の中にはたくさんの感動や、かけがえのないやりがいが詰まっています。

今回は、実際に現場で働くスタッフの声も交えながら、「訪問介護のやりがい」についてご紹介します。


■ 利用者の笑顔が、何よりのご褒美

 

「あなたが来てくれると元気が出る」
「今日も来てくれてありがとう」
たった一言でも、そこには本音の感謝が詰まっています。

ある日、長らく寝たきりだった利用者さんが、ほんの少し立ち上がり、短い距離を歩けたことがありました。
その姿を見たとき、そしてご本人が「私、やればできるね」と笑ったとき、思わず私たちも涙ぐんでしまいました。

この仕事のやりがいは、“人の変化に寄り添える”ことにあります。


■ 別れの瞬間にも、温かい言葉が残る

 

介護の現場では、利用者さまの最期を看取ることも少なくありません。

もちろん、慣れることなどありません。
けれど、ご家族から「自宅で過ごせてよかった。ありがとう」と言われたとき、私たちは「自分たちの仕事が人生の一部に関わっていた」と感じます。

喜びだけでなく、悲しみも一緒に受け止める――それが訪問介護という仕事です。


■ 仲間との支え合いが、明日への力に

 

訪問介護は一人で現場に出ることが多い仕事です。
でも、事業所に戻れば、悩みを分かち合える“仲間”がいるのもこの仕事の魅力です。

  • 「こんなとき、どう対応したらいい?」

  • 「うちも似たケースあったよ、大丈夫!」

  • 「ありがとう、また頑張れる!」

そんな会話が日々飛び交う中で、一人じゃないという安心感が、日々の仕事の支えになります。


▶ まとめ:小さな「ありがとう」が、大きなやりがいになる

 

訪問介護は、決して派手な仕事ではありません。
でも、そこには人と人とのつながりがぎゅっと詰まっていて、たくさんの「ありがとう」が飛び交う現場です。

「誰かのためにできることがある」
「誰かの生活を守れる存在でいられる」
それが、訪問介護の最大のやりがいです。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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【シリーズ⑤】ご家族の不安を解消するQ&A集

~はじめての訪問介護でも安心のために~

訪問介護の利用を始めるとき、ご本人よりもご家族の方が不安や疑問を抱えることが多いのが現実です。


「本当に家を任せて大丈夫?」「どこまで頼めるの?」「急に都合が悪くなったら?」――そうした声にお応えする形で、よくある質問とその回答をまとめたQ&A集をご用意しました。

どれも実際によくいただくご相談ばかりです。ご家族の心配を少しでも和らげるヒントになれば幸いです。


Q1:留守中でもヘルパーに来てもらえますか?

 

A:はい、可能です。鍵の管理方法をご相談のうえ、安全に訪問いたします。

ご本人がご自宅にいらっしゃらない時間帯でも、鍵の事前預かりやキーボックスの設置などで、適切に対応しています。鍵の管理方法については、ご契約時に詳細に取り決めを行い、万全の体制で安全を守ります。

もちろん、鍵の取り扱いには細心の注意を払い、スタッフ全員が取り扱いルールを厳守しています。


Q2:ヘルパーが途中で代わることはありますか?

 

A:基本的には同じ担当者が継続して訪問します。ただし、体調不良や事情によって交代する場合もあります。

継続的に関わることで信頼関係が築けるよう、可能な限り“同じ顔”で訪問できるよう配慮しています。

どうしても交代が必要な場合でも、担当者間で丁寧に情報を引き継ぎ、利用者さまやご家族が不安を感じることがないよう細心の注意を払います。


Q3:男性の高齢者に、女性のヘルパーが来ても問題ない?

 

A:ご希望に応じて、同性スタッフを配置することも可能です。

介助の内容によっては、利用者さまが異性の介助に抵抗を感じるケースもあるかと思います。その場合には、同性のスタッフを調整して対応させていただきます。

私たちは、「利用者さまの安心・尊厳」を何より大切にしています。遠慮なくご希望をお伝えください。


Q4:急に都合が悪くなってキャンセルしたいときは?

 

A:できるだけ早めにご連絡ください。キャンセル料がかかる場合もありますが、柔軟に対応します。

急な体調不良やご家族の事情で、当日キャンセルが必要になることもありますよね。
そんなときは、まずはご連絡を。可能な範囲で対応を調整し、状況に応じてキャンセル料の有無も検討させていただきます。

「相談できること」が、私たちのサービスの一部です。どうか気兼ねなくご連絡ください。


🔸 その他にも、こんな声が…

 

  • 「ヘルパーさんが話し相手にもなってくれるの?」 → はい、お話を聞くことも大切なケアの一部と考えています。

  • 「どこまでお願いしていいのかわからない」 → 契約時にサービス内容をしっかりご説明し、ご希望に応じて柔軟に対応します。


▶ まとめ:安心して「訪問介護のある暮らし」をスタートするために

 

初めての訪問介護は、わからないことが多くて当然です。
でも、一つ一つの不安に丁寧に向き合い、安心へとつなげていくのが私たちの役割です。

どんな些細なことでも、「これ、聞いてもいいのかな?」と思うことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

次回もお楽しみに!

 

 

 

ライフケアサポートONE合同会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

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第4回訪問介護雑学講座

皆さんこんにちは!

 

ライフケアサポートONE合同会社、更新担当の中西です。

 

 

 

【シリーズ④】訪問介護を受けるにはどうしたらいいの?

 

 


今回は「そろそろうちの親も訪問介護が必要かも…」と思ったときに、**どのように手続きすればいいのか?**を詳しくご紹介します。

なんとなく「介護って手続きが複雑そう」「どこに相談すればいいの?」と感じている方も多いかもしれませんが、流れを知っておけば安心です。では、ステップごとに解説していきましょう!


■ ステップ①:要介護認定の申請

 

訪問介護を利用するには、まず「要介護認定」を受ける必要があります。
これは、市区町村の介護保険窓口で申請します。本人または家族、もしくは地域包括支援センターの職員が代理で行うこともできます。

申請後、以下のプロセスで介護度が決定します:

  1. 認定調査員が自宅へ訪問し、本人の心身の状態について調査を実施

  2. 主治医の意見書(医療面の診断)を提出

  3. 介護認定審査会で、要支援1~2/要介護1~5のいずれかに判定

この結果により、どの介護サービスをどのくらい利用できるかが決まります。


■ ステップ②:ケアマネジャーを選ぶ

 

介護度が決まると、次は「ケアマネジャー(介護支援専門員)」が登場します。
ケアマネジャーは、介護サービスの全体設計を担う“司令塔”のような存在で、ご本人と家族の希望に耳を傾けながら「ケアプラン」を作成します。

ケアマネジャーの役割はとても重要です。サービスを組み合わせて最適なプランを作り、訪問介護の事業所とも連携をとってくれます。
地域包括支援センターや居宅介護支援事業所に相談すれば、紹介してもらえますよ。


■ ステップ③:訪問介護事業所との契約

 

ケアプランが完成したら、次はその内容に沿って訪問介護事業所と契約を結びます。
ここでようやく、実際にサービスを提供する私たちのような介護スタッフが登場します。

契約後には「初回訪問」を実施し、ご利用者の生活状況やお困りごとを丁寧にヒアリングしながら、サービス内容を細かくすり合わせていきます。
「どの時間帯に訪問してほしいか?」「どのような支援が必要か?」といったことを相談し、無理のないサポート体制を整えます。


■ 最初の一歩は“相談”から

 

訪問介護は、制度の枠の中で動いているサービスですが、ご本人とご家族の気持ちを何より大切にしたいと、私たちは考えています。

「いきなり手続きをするのは不安…」という方も、まずは地域包括支援センターや、私たちのような訪問介護事業所へ気軽に相談してみてください。

介護は、誰かに頼ってもいいものです。一緒に考えながら、心地よい介護のかたちをつくっていきましょう。

次回もお楽しみに!

 

 

 

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